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★彡 惑星LRGB合成の画像処理; L画像の強調処理の有無による結果比較

連日の悪天候に真冬並みの高層悪気流が追い討ちとなり、今年の木星シーズンは既にお仕舞いですね。シーズン終盤に始めたモノクロカメラによるLRGBの撮影機会は、9月6日の一回が最初で最後となりました。その時の知見ですが、画像処理の詳細を記録しておきます。

■合成処理の比較結果(LRGBとL'RGB)

木星 UT: 2019-09-06 10:23:36

2種類の差異の詳細は下記を参照下さい。

■LRGBの撮影シーケンス
De-rotationを考慮して、撮影シーケンスをSER動画の9本撮りとしました。

①R→②G→③B→④L→⑤L→⑥L→⑦R→⑧G→⑨B

末尾にFireCapture のScript を示しておきます。
フィルター操作タイミングは全シーケンスで同一とし、フィルター操作後4秒待って撮影開始するようにしました。

■R,G,B画像の生成


9本のSER動画から、以下(1)~(3)の処理によりR, G, B画像と次に述べるL画像を生成しました。

(1)AutoStakkert!3 (AS!3); 重畳(静止画に変換)
(2)RegiStax; 弱Wavelet処理(コントラスト改善)
(3)WinJUPOS; De-rotation@各チャネル毎
基準時刻は⑤の撮影中心時刻としました。

ここで、(2)のコントラスト改善は、(3)でのOutline自動検出の誤検出を抑制するための一手間です。

■L, L'画像の生成


Lチャネル画像は(3)で生成したL画像に加えて、さらに強調処理を先行して加えた(4)L'画像を用意して比べてみました。

(4)L'=L+強調処理(@Astra Image)

この強調処理にはAll in one天体ソフトのAstra Imageを使ってみました。主にWavelet、Deconvolution、Super contrast、Blur機能等を活用しています。L画像の強調処理は、LRGB画像の其れに比べて、強調処理の加減調節が容易で効率よく収束させることができます。

■Astra ImageによるLRGB合成
2種類のL画像(L, L')に対して、LRGBアライン合成して比較したのが、冒頭の画像です。処理手順に関して、強調処理をL画像に行うか、LRGB画像に行うかに違いがあります。

この二つは手順こそ違え同じ結果に辿り着くと予想したのですが、ご覧のようにL'RGB画像の方がコントラストがほんの少し高い結果となりました。LRGB画像では、これ以上のコントラスト強調処理は階調破綻して受け付けません。

これは、強調処理をL画像だけに集中して済ませる方が、最終結果(=画像破綻の無い仕上がり)に収斂させ易いという事なのでしょうか。この結果から、合成ではL'RGB合成を選択すべきと考えられます。

今後もう少し事例を積み重ねてみたいと思います。

(参考)LRGB撮影Script

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