C11つまみボルト選定(2); 結局は蝶ボルトに

つまみボルト選定のつづきです。
突起高さの制約で時間をかけたものの、残念ながら満足できる成果は得られませんでしたので説明は少し端折ります。

■つまみボルトの選定条件
光軸調整に適するつまみボルトの形状因子の要件を整理してみました。



・ヘッド直径; D=15~17mm
・ねじ径; m3、ピッチ0.5mm
・必要ねじ長さ; 12mm
に加えて、突起; Tk=4~5.5mmとなるような条件を求めます。図中に示す簡単な計算から、ヘッドの高さHとねじ長さLに以下の制約が必要となります。

・突起条件; H+L=約24~25.5mm

つまみボルトはH、Lともに商品バリエーションが乏しく、この狭い範囲の突起条件は選択を厳しいものにしました。

■つまみボルトの選定結果
以下は、バラ売り対応のいくつかの大手通販サイトで検索した結果ですが、仕様に適ったものは残念ながら見つかりませんでした。



【1】A; 樹脂つまみねじ
ヘッド直径を満たすつまみボルトは何種かあるのですが、その中で突起条件にかなり近いのがこの商品です。しかし突起Tk=6.7mmとオーバーで不採用となりました。(機械加工に強い方なら、ビスカッターでねじ長さを1mm強カットしスペーサーを短くすれば解決することができます。ねじ潰れに細心の注意が要ります)

【2】B; ユリアねじ
ヘッド直径; D=11mmを許容すれば、日常よく見かけるユリアねじが使えるようです。突起高さはTk=5mmで良い具合ですが、やはりヘッド直径が小さ過ぎます。手許のユリアねじで実際に試してみました。正面画像なので見えませんが、ヘッドはスペーサーで8mmだけ浮いています。それでも微妙な回転調整が難しいですし、光軸調整ボルトをキツく締めたり弛めたりするとトルクが足らず指先が痛くなります。ユリアねじ特有の側面の傾斜が災いしているのかも知れません。採否の判定は、Xと判断しました。



【3】C; (推定)Bob'sノブ
つまみボルトで有名なBob'sノブの寸法はどのようかわかる範囲で調べてみました。まず直径はD=16mmだそうです。ネット画像からは、H=約8mm、L=約16mmに見えます。そうならば、突起高さはTk=約4mmと推定されクリアです。流石に専用ネジだけのことはありますね。


■結論
つまみボルトへの移行を検討しました。
・fastar仕様特有の化粧カバーの構造により、大型径のつまみボルトではヘッドを突起させる必要があります。

・突起高さは鏡筒カバーとの干渉を避けるため、約4~5mmに抑える必要があります。

・市販品では条件を満たすつまみボルトはありませんでした。(ビスカットは除く)
つまみボルトにどうしても移行したい方は、Bob'sノブが唯一の選択肢と思います。

一方で

・fastar鏡筒でのつまみボルトの突起高さが約4~5mmと低いのが気になりました。高さ5mmのユリアねじで実感しましたが、指の腹では廻せず、爪先で窮屈に摘む感じです。副鏡ホルダー前面からはヘッドが浮いておらず指の腹で掴めないのは辛い気がしました。慣れに依存する面もありますので、fastar鏡筒でのつまみボルト愛用者のご意見を伺ってみたいものです。

・つまみボルト(直径16mm、高さ4~5mm)と現行蝶ボルト(長径17mm、高さ9mm)とを比較してみて、高さがあるため蝶ボルトは指の腹で廻せるようです。

丸いつまみの対称性を選ぶか、蝶ボルトのスペース確保とトルク確保の両立を選ぶか、それぞれ一長一短があるようです。私は、つまみボルトへの関心が少しうすれてしまい、結局は指の腹で廻せる蝶ボルトを使い続けてきています。


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