コリメータによる光軸調整(3); セットアップ

望遠鏡とコリメータのセットアップを開始します。

■設置場所
設置場所はベランダに面した2階6畳の洋室の一角です。床は木製のフローリングです。取説には、設置場所は堅牢な場所とし、木製の床は避けるよう指示されています。そう言われても日本の家屋では無理ですね。

■望遠鏡の設置
取説に従い、今回はコリメータ操作に慣れるため、望遠鏡を水平にして光軸調整を行うことにしました。

屋内調整用の赤道儀三脚に赤道儀を据え、望遠鏡をテレスコープウェストの配置から真東を向く姿勢としてみました。(取説には経緯台を前提とした操作のみが書かれていて、赤道儀での操作例が書かれていません)



奥の壁には接眼部に装着した1.25"反射鏡の透過像を見るための手鏡をぶら下げてあります。鏡筒の前面に置いたコリメータを操作しながら、同時にレーザー光の収束を反射鏡の透過像で確認するためです。

■コリメータの設置
赤道儀の赤径、赤緯スイープにコリメータのX、Yを合わせるため、三脚の台座を下図のように傾けておき、そこにコリメータを設置しました。通常のカメラ設置の正面方向からはコリメータ正面が90度左を向いています。



鏡筒、コリメータともに首を傾げて互いに相手の顔を覗き込んでいるようで何とも微笑ましい図です。



この時コリメータの傾斜角度に注意が必要です。

アリガタを底面とする鏡筒の水平垂直を表示する2本の糸を鏡筒前面に張り、レーザーの十字光をこれに一致させるよう三脚台座の傾きを調整しコリメータの傾斜角度を定めました。調整後は2本の糸はレーザー光を遮らないよう外しておきます。

■効率改善ノウハウ
以下の2点は私の改善ノウハウです。
(1)ターゲットの目印マーク
幾つもある同心円を取り違えないように第一リングに目印マークをつけました。これでリングの視認ミスは無くすことができました。



(2)回転分散"シート"
付属のレーザー分散シールはターゲットに貼ったり剥がしたりするうちにクルクル丸まって大変使い辛いものでした。



上図は分散シールの代わりに用意した回転分散"シート"です。文具の押しピンを両面テープでコリメータ前面に固定し、ピンに小さな分散"シート"を串刺して回転できるようにしてあります。"シート"は文具のクリアファイルを小さくカットしたものです。端を上に少し折り返してツマミがわりにしています。仕上げに怪我をしないようピン先にゴム片を付けてカバーしておきます。これはシャープペンの替えの丸い棒状の消しゴムをカットして使いました。

この回転分散"シート"を使うと、レーザー光の"十字"と"輪"のパターン切り替えが一瞬でできるのでとても重宝します。

①回転分散"シート"; 有り


②回転分散"シート"; 無し


二つの画像は回転分散"シート"有り/無しを切替えて撮影したものです。①の回転分散"シート"; 有りでは外環が明るくクッキリとしているので内円が下にずれていて鏡筒が下方に傾きコリメータに直交していないことが一目で判ります。差を説明すると外環の上側は4目盛の幅がありますが、下側は3目盛しかありません。

光軸調整ミスのほとんどはコアライメント失敗に起因します。失敗の要因で最も多いのは初期段階での内円ズレの見逃し放置でした。

安全を考慮するとレーザー光の取り扱いは照明を点けた明るい状態で行いたいものです。回転分散"シート"は一度使うと手放せなくなります。

ここまででセットアップは完了です。
全体配置は下図のようになります。鏡をぶら下げた左の壁面から測って、コリメータを支持する三脚の脚の最遠端まで2m以内で納まっています。日本の家屋に優しいコンパクトさです。




(つづく)


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