コリメータによる光軸調整(1); 今なぜコリメータか?

天候不順時の光軸調整の打開策としてHotech社のACTレーザーコリメータ(以下コリメータ)を試しています。



メーカーが謳うとおりの効用なら、天候や昼夜を問わず何時でもカセグレン鏡筒の光軸調整が可能となります。果たしてどうでしょうか?

■コリメータに手を伸ばした理由
元来私は光軸調整については、野外&恒星法派です。屋内では光源、鏡筒の姿勢、ピント位置など実撮影時とは条件が異なり種々言い訳が出てくるからです。結局は自然が一番というわけです。そんな私がコリメータに手を伸ばしたのは以下の事由からです。

(1)天候不順の打開策
今年のように天候不順が続くと、惑星が雲間から顔を覗かせるのは一週間に一度あるか無いかです。その数時間の雲間では納得いく光軸調整はできません。そこで雨天でも屋内で光軸調整できる妙案は無いものかと探していました。

(2)"人工星"適用を阻む障害
LEDを用いた"人工星"を光源として使う方法は、天候や昼夜を問わない光軸調整法として以前から知られています。海外で商品化もされていて、国内でもその輸入品が比較的手に入れやすい価格で販売されています。



ただこの"人工星"は次の課題があります。
①距離(10~70m)の確保; △~✖️
   狭い日本の家屋では現実的に無理ですね。
②撮影時からの主鏡位置の大移動; ✖️
   位置を戻すと光軸がまたズレます。
③撮影時との姿勢差(水平で調整); ✖️
    主鏡のバランス崩れで光軸がズレます。

このように課題が多くては手が出せません。とくに①②は連関します。10mでは主鏡の大移動となり意味をなしません。距離を稼ぐため屋外に"人工星"を置く方法も考えましたが、運用上現実的ではありません。

(3)コリメータの魅力的な利点
今回試したHotech社のACTレーザーコリメータは、"人工星"で障害となった3つの課題は全てクリアできるといいます。
①距離の確保; ◎
   +1鏡筒長分の距離があれば可能です。
②主鏡ピント移動; ◎
   移動せず撮影時のままで可能です。
③姿勢差の低減; ◯
   簡単ではありませんが三脚高さを工夫すれば可能です。

もしメーカの謳うとおりなら素晴らしい。

(4)光学テストによる調整
コリメータなら副鏡のセンタリングを光学的に調整することができます。副鏡誤回転の修復で、ツールがなく放置した副鏡センタリング調整も可能です。これが今回コリメータに手を伸ばす決め手になりました。

■コリメータの留意事項
コリメータは万能ではありません。以下に留意が必要です。

(1)最終的には恒星像の確認が必要
コリメータでの調整はレーザー光を用いた鏡筒の光学的な構造テストがベースとなります。恒星を用いた目視による光軸確認が必須です。

(2)コリメータ自体の不具合可能性
平行投射する4つのレーザー光の平行が万が一機械的にわずかに狂っている場合には、コリメータによる調整は終了できても正しい調整結果は得られません。コリメータには定期的な較正が必要です。

■着荷しました
注文した商品が届きました。



早速開梱してみることにします。


(つづく)


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