Nコン2016; 全国大会(小学校の部)の出場校で思うこと

全国大会のプログラムが発表されました。

赤丸は昨年からの連続出場校です。いろいろなことが見てとれます。

■昨年からの連続出場は僅か2校!!
日本全国から計11校が出場しますが、このうち昨年第82回大会出場からの連続出場となるのは僅かに2校です。それが赤丸で囲んだ札幌市立幌西小学校と日野市立七生緑小学校です。毎年ほぼ入れ替わるようです。この入れ替わり具合からも全国大会出場が指導する先生や子供たちにとって如何に難関であるかが分かります。

■限られた存在;Nコンを目指す先生方
Nコンの全参加校数は増減がありますがざっと1,000校弱です。合唱指導に情熱を燃やす先生が日本全国に約1,000人弱いらっしゃるということです。

一方日本全国にはおよそ20,000強の数の小学校があります。各校に音楽教員が平均一人いるとするとNコンを目指す先生方の割合は1,000/20,000=5%です。音楽教員20人に一人の割合ということです。案外少ない?分母の20,000の中には過疎などの影響で充分活動できない学校も多く含まれるからでしょう。なので先ほどの数字は、母数を半分として10人に一人くらいに勘案するのが良いかも知れません。

■それでも10人に一人は少ない?
私は逆でとても多いと思います。課外活動として合唱部を指導しNコン出場に漕ぎ着くことは結構たいへんです。

①環境、②技量、③情熱があることに加えて、さらにもう一つ④努力する才能がなければ不可能なことなのです。音楽教員の10人に一人はそういう才能にも恵まれているというのでしょう。

先生方の日常を想像してみて下さい。
授業とは別に課外活動として数十人から百人位の合唱部を年間を通して指導し続けます。部員は低・中・高学年に跨っています。特定学年を見る担任の先生とは違う難しさがあります。課題曲が発表される2月、自由曲を決めエントリする5月、コンクールは予選7月末、本選8月初め、ブロックコンクールの9月にかかるので夏季休暇も通しです。そして全国大会10月が終わると一息つけますが、翌年の課題曲発表に向けすぐに再び基礎練習を始めます。2月までが充電期間です。ここでサボると翌年度Nコンは必ず失敗することになります。子供たちを相手に想像を越える努力を続ける才能が要ると思うのです。注ぐ時間に見合う報酬もありません。

こう書くと茨の道にも見えるNコンですが、合唱の魅力はそれを喜びに変えるのでしょう。

■先生方のサイクル/子供たちのサイクル
さらに先生方には異動がつきものです。手塩にかけた合唱部からはいつか離れる必要があります。もし異動先の合唱活動の下地が充分でない場合は、子供たちの立上げ育成に3年、さらにその熟成に3年、合わせるとざっと5~6年の時間をかけて全国大会を目指すという具合でしょう。

そうこうするうちに再び先生の異動の時期が巡ってくるという感じでしょうか。また6年という期間は子供たちが巣立ちすっかり入れ替わる期間でもあります。一年いちねん積み重ねる努力なしにレベルの向上は望めないのです。

■日々積み重ねた努力に感謝
音楽教員の20人に一人という"努力するという才能"にも恵まれた先生方が日本全国に約1,000人弱いらっしゃって、およそ6年を基本とするサイクルの中で3年をピークとする熟成のしのぎを削り約10校の枠の全国大会へ駒を進めます。確率は約10/1,000、100人に一人です。さらに2年連続出場となると2校程度。500人に一人の割合です。

私はそんな努力を子供たちと積み重ねる先生方を尊敬してしまいます。さらに全国大会3連覇、5連覇などと聞くと言葉もありません。

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