シュミカセ光軸調整のプロセス改善(3); 回折環の対称判定に用いる光軸調整ソフト

さいごはステップ[3]回折環の対称判定に用いる光軸調整ソフトです。

■多機能ソフトMeta Guide
米国のアマチュア天文家が公開しているこのフリーソフトは、名前からして本来は撮影ガイド用のソフトのようです。それを多機能化して光軸調整の支援機能も備えたようです。

私自身まだ何回か光軸調整の支援機能のみを試してみただけなので、このソフトの全容紹介は今回できないことを先ずおことわりしておきます。光軸調整の支援機能についても、試用してみて解決できていない不明点もたくさんあります。以下は紹介記事というよりお試し顛末記としてご覧ください。

■光軸調整の支援機能

この図は引用サイトの表紙ページにある光軸調整の支援機能の説明図です。

意約してみると
①右上図[RAWの記載あり]
焦点近辺の回折環はシーイングの影響でユラユラと歪んで見えるので、高感度のセンサー像でもその姿を捉えることは難しいのです。(逆に言うと、中庸のシーイングでは、目視で回折環がキチンと見えるはずがありません)

②右下図[Stackedの記載あり]
Meta Guideでは、センサーの回折環像をリアルタイムにスタック処理したり、フィルター処理したりして濃淡の強調処理ができるので回折環像を見易くすることが可能になります。

③左上数値
Meta Guideは中心のエアリーディスクの理論全半値幅を計算して提供できます。この例ではC11相当機種で理論値で42秒のところ実測値62秒のように表示します。

④左下グラフ
Meta Guideは回折環の出現位置の理論値/実測値を対比した強度グラフを表示できます。これにより回折環センサー画像が理論に適うものなのか偽像なのかの判別ができます。

コンパクトながらなかなか賢い説明図だと思います。これ以上詳しく内容を知りたい場合は直接マニュアルをお読みください。

■Meta Guide試用顛末記
実際にMeta Gudeで撮影した回折環像です。光学系はいつもの惑星撮影の系です。


画面中央にエアリーディスクのようなものが写り、画面右下にその強度分布が表示されています。表示モードは等高線ありの表示です。画面左下には強度分布が表示されています。右側の一連の経過グラフの見方がまだよく分かりません。

一見回折環像のようですがこれがMeta Guideでの適正像かどうかはうまく判断できませんでした。適正像であるとして、回折環が楕円を描いていますが、これにどう対処すべきでしょうか?ステップ[2]に戻りダンカン・マスクによる副鏡ボルトの微調を再度すべきなのか、光軸調整以外の課題に直面したのか?後者ですかね?焦点位置を変えると像は円に近づくように変化します。

目視では得られなかった情報が得られているのは事実なので、このソフトの出力の解釈の仕方をもう少し理解した上で再度のトライアルが必要です。

■まとめ
今回は中間報告に留まりましたが、再度Meta Guideをトライしてものにしたいと考えています。それができれば従来ステップ[1]の粗調整止まりだったものが、ステップ[2]の微調整を経たのち、中庸のシーイングでは実現が困難だったステップ[3]の回折環対称判定までを連続させることができます。

余談ですが8月は安定した晴れ間がほとんどなく、光軸調整にせよ試行錯誤の実験をする機会がほとんどありませんでした。これが光軸調整の実験の進捗を律する一番のネックかもしれません。人工星など昼間でもできる方法を併用することなども考えますかね....こちらはこちらでスペースとか別の課題があるようですが。


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