C11副鏡アライメント(6); 副鏡ユニットの組み立て見取り図

先回の分解調査の情報を見取り図にまとめて、ネットで見ていた旧来鏡筒の技術情報とは少し異なるfastar仕様での合わせマークの解釈をしてみました。少々細かな内容なので以下は読み飛ばしていただいて構いません。

見取り図作成にはiPhone用iPocket Draw liteを試用しました。写真を下敷きにトレース可能、部品別のレイヤー表示可能など手書きを遥かに超える効率でなかなか使えます。iPhoneと指先でできるとは夢にも思いませんでした。

1. アルミ台座+副鏡カバーの見取り図
副鏡ユニットは副鏡カバー、アルミ台座、副鏡の3つの部品で構成されています。いきなり3つの部品の組み合わせの複雑な見取り図を示すより、描いた順序に従って2つの図面で説明します。


(1)アルミ台座
先ず副鏡を支えるアルミ台座です。
副鏡カバーはノッチだけ描きました。アルミ台座は副鏡カバーに3つの光軸ボルトで結合されています。副鏡ホルダーへの位置決めに使うノッチを天にすると、3つの光軸ボルトが描く赤で示した正三角形はちょうど倒立した配置になります。右の光軸ボルトを通る赤い補助線は、鏡筒への取り付け角度を図る仮の基準線としました。

(2)副鏡カバー(描かれていません)
この奥に副鏡カバーがあり、光軸ボルトは副鏡カバーを貫通しアルミ台座に届いてアルミ台座を弥次郎兵衛のような釣り合いで保持しています。アルミ台座の上にミラー面が上向きの副鏡が乗っています。

2. 副鏡+台座+副鏡カバーの見取り図


これがアルミ台座の上に副鏡を乗せた副鏡ユニットの完成形の見取り図です。
(1)副鏡裏面の合わせマーク(緑)
合わせマークは①奥の方の大きなマーク(以下メインマーク)と②周縁の文字列のようなマーク(以下サブマーク)の二つがあり、緑で表示しています。

(2)鏡筒の水平垂直方向(青)
鏡筒を正面から見た場合の水平、垂直の方向を時計表示の青い矢印で示してあります。水平方向の3時方向と赤い補助線の基準の光軸ボルトとの角度は、現物の実測※から99°あります。鏡面が上なので9時-3時は裏像の向きであることに留意下さい。

※参考: 3時方向と基準ボルトの角度実測


(3)副鏡カバーのfastar文字列(グレー)
副鏡カバーに内蔵されたボルト化粧カバーに貼られた鏡筒シールのfastar文字列を中央に裏像で書き加えてあります。製品出荷時ではボルトカバーは「閉」がお決まりです。この時fastar文字列末尾のrの指す方向を鏡筒の3時方向に今回揃え直したわけです。

(4)fastar文字列は回転する
留意事項として、fastar文字列はボルトカバーを「開」にすると-60°回転します。青い破線で-60°の回転角度を表示します。文字列末尾のrのみ回転後の位置に表示しておきます。鏡筒の時計座標でこれは5時方向に相当します。

■副鏡裏面の合わせマークの意味
もうお判りでしょう?
副鏡裏面のメインマークは鏡筒の3時方向に位置します。手書きの数字の4に見えるマークは矢印の意味のようです。

もう一つのサブマークは鏡筒の5時を指しています。ボルトカバー「開」の時にfastar文字列の方向との位置決めをする際はこの合わせマーク位置を使うのでしょう。副鏡単体の光学テスト後にメインマークを書いた後、-60°の角度でサブマークを書くのだろうと思います。

■見取り図からの結論
(1)鏡筒の3時方向、5時方向に副鏡裏面の合わせマークのメインとサブがそれぞれ揃っていることを確認できました。

(2)これで副鏡ユニット角度修正後のfastar文字列の向きと、副鏡自体の裏面メインマークの向きとがともに鏡筒の3時方向に揃っていることを確認できました。

(3)結論として、副鏡ユニット回転事故後、今回の修正を経てC11光学系は副鏡自体の角度もふくめ工場出荷時点の本来の正常状態に戻っていることに自信が持てるようになりました。

以上です。
梅雨明けがただただ待ち遠しいです。


(つづく)

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