C11副鏡アライメント(2); 副鏡角度を購入時点に戻す

誤回転事故が判明した副鏡ユニットですが、購入時点の副鏡の取り付け角度(以下、副鏡角度)に復元するにはどうしたら良いのでしょうか?頭の中で雑然としていたいくつかのことを整理してみました。

■副鏡角度の復元は必須である
シュミカセは組み立て製造工程で、主鏡の収差を副鏡の収差で補うよう調整されています。なので副鏡角度を購入時点に復元することは必須です。

■製品カタログから診た副鏡角度
C11購入時点の副鏡ユニットの様子など記録した覚えもなく全く判りません。已む無く製品カタログを見直して、副鏡ボルトの取り付け角度を調べてみました。

次の画像はセレストロン社のサイトからダウンロードしたFastar仕様のC11を含む4種類のシュミカセ鏡筒の画像を並べたものです。



光軸ボルトや補正板の取り付け角度を見るために、画像には赤と青の補助線を加えてあります。先ず鏡筒の水平3時方向に引いた赤い線を角度を測る基準線とします(副鏡に貼られている鏡筒シールのfastar の文字列の方向と一致しています)

次に反時計回りに最初に現れる光軸ボルトまでの角度を赤い線で表示しました。(青い線は補正板保持リングに印刷されたセレストロン社の社章位置の角度を示していますが今回は触れません)

これから次の点が整理できました。
副鏡角度という言葉をあいまいに使っており、次の二つの定義を混同しがちです。
定義①での復元は不可能なものの、定義②での復元は実に簡単に可能なのです。

●定義①『副鏡角度≡光軸ボルトの向き』
副鏡角度を①「光軸ボルトの向きと定義」した場合、副鏡角度は赤い線が示すとおり鏡筒毎にバラバラに取り付けてあります。鏡筒ごとに異なる光軸ボルト位置は、副鏡の取り付け位置の復元の目印にはならないのですね。

...となると米国へのセンドバック調整しかない?そうではないのです。

●定義②『副鏡角度≡鏡筒シールの向き』
先ほどの副鏡ユニットに着目した比較画像で、鏡筒に依らずバラバラでなく必ず揃えてあるものが一つだけあります。

人を食ったような話ですが、それは副鏡ホルダーカバーに貼られたシールのFastarの文字列の方向です。この文字列はすべての機種で常に水平3時方向を指しています。副鏡取り付け後の出荷前に近いタイミングで貼られるだろうこのシールこそ、購入時点の副鏡ユニット取り付け角度を記録、表示している唯一の目印であるようです。

■副鏡角度を戻すための鏡筒シール
何気なく見ていた鏡筒シール、その向きがシュミカセの光学性能を握る重要な目印であることを初めて認識しました。

したがって副鏡角度を購入時点の工場出荷状態に戻すには、fastarの文字列を水平正立するよう戻せば良いと思われます。そうすれば光軸ボルトの角度も自ずと決まりこちらも元どおりに戻るというわけです。

念のためC11購入先の協栄産業さんに問い合わせたところ、復元のやり方はそれしかないだろうという回答でした。シュミカセの製造工程の中の副鏡アライメント調整のあらましやfastar仕様副鏡の弱点であるこの問題の対処法として外側ストップリングを指で押さえることもその時に教えて頂きました。

遠回りしましたが、副鏡角度の購入時点への復元方法がハッキリしました。


(つづく)

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