C11副鏡アライメント(1); fastar仕様の落とし穴(副鏡誤回転)

シュミカセの主な光学調整手段は以下の3つだけです。

①光軸ボルトによる副鏡の光軸合わせ
②副鏡のアライメント(角度・中心)
③補正板角度のアライメント(角度・中心)

このうち①は、蝶ボルトに替えたり、ダンカン・マスクを試したりして手軽にできるようにしてきました。次に②や③まで手を伸ばそうとした矢先、副鏡の誤回転の問題に気付いたのです。

■副鏡の誤回転


この画像は副鏡のアライメントの様子を見るために撮影した正面からの鏡筒像です。白い十字線は鏡筒の水平垂直を示すために鏡筒開口部に張った糸です。しばらくこの画像を見ていてショッキングな事実に気付きました。

副鏡が回っている、、、

何故かというと
副鏡の化粧カバーに貼られたシールのfastar文字列が、化粧カバーを回転した状態(オープン状態; 蝶ボルトの収容のため)であるにも関わらずほぼ水平だからです。正常ならfastar文字列も化粧カバーと同じく60°くらい傾いているべきなのです。

■fastar仕様の落とし穴
結論を先に書くと、私のC11副鏡は「fastar仕様の落とし穴」にハマってしまっていたのです。

副鏡部の拡大画像でこの「fastar仕様の落とし穴」の内容を説明します。



(1)fastar仕様では、副鏡ホルダーは補正板を挟んで内側ストップリングと外側ストップリングで圧着し固定されています。(見づらいですが上の拡大画像の中央の灰色の弧は補正板を内側から抑えている部分です。圧着の様子が見てとれます)

(2)副鏡ホルダーから副鏡を取り外す時は副鏡ホルダーリングを緩めます。この際、副鏡ホルダーリングが緩まずに補正板に圧着している外側ストップリングを誤って緩めてしまうと、副鏡ホルダーが回転してしまうのです。

(3)続いて副鏡を元に戻し副鏡ホルダーリングをその位置で締めて固定してしまうと、ユーザーが自覚しないまま誤った角度で副鏡を固定してしまうことが起きるのです。(唯一の対策は、副鏡ホルダーリングを緩める時は外側ストップリングが緩まないようにもう一方の手で抑えておくことです。勿論締め直する時も)

シュミカセ光学系の要所の副鏡アライメントが意図せず狂うのですから、まあこれは立派な構造設計不良だと思います。

この副鏡を回す事故をいつ起こしたのかもはっきりしませんが、今年の惑星シーズン前に複数種類の光軸ボルトを試した際に発生したしたのかも知れません。副鏡の脱着を何度も行いましたから。

同様の事故報告は、米国のアマチュア天文サイトCloudy Nightsのフォーラムで見つけることができました。もっと早く知り、注意すべきでした。fastar仕様鏡筒のユーザーあるいは購入予定の皆様は十分ご注意下さいませ。

この誤回転を修復するため、シュミカセのアライメントについて少し調べてみました。


(つづく)


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