C11副鏡アライメント(3); C社の副鏡アライメントのQ&A

誤って回転させたC11副鏡ユニットを工場出荷時点の元の位置に戻すためにはどうしたら良いのか、シュミカセの副鏡や補正板のアライメント(=位置(または角度)合わせ)についてネットでも調べてみました。

そしてたまたまセレストロン社の知識データベースの中にズバリのQ&Aが公開されているのを見つけました。そのタイトルはHow do I align my SCT’s corrector plate and secondary mirror?です。

末尾に原文(英文)を直接掲載しておきましたが、その要点は以下のようです。

■セレストロン社Q&Aの要点
注; 以下は全訳ではありません。C11に関しての要点のみを拾い書きしたものです。詳細に関心がある方は末尾の原文(英文)をご覧ください。

How do I align my SCT’s corrector plate and secondary mirror?
シュミカセの補正板と副鏡の合わせ方
◇位置(角度)合わせには2種類ある
・①(補正板+副鏡) 対 主鏡
・②補正板 対 副鏡

・この覚書は2009年以前の
・ほとんどの鏡筒にあてはまる。

・Edgeや新しい鏡筒では鏡筒ごとに
・合わせマークは異なる。

◇①(補正板+副鏡) 対 主鏡
・アリガタを下に鏡筒を水平設置し、
・補正板保持リングを取り外せば、
・合わせマークが3時方向に現れる。
    (フォーカスノブと対向の位置)

・機種に依らない一般則として、
・フォーカサの対向にマークがくる。

・主鏡にフォーカサは固着され、
・主鏡 対 (補正板+副鏡)の向きを、
・合わせマークが指している。

◇②補正板 対 副鏡
・副鏡とセルをバラしてみると、
・アルミの副鏡台座の裏に、
・台座の中心から外側に、
・1本の線が引いてある。

・この線を補正板マークと揃え、
・副鏡の裏面のマークに揃える。

・多くの場合位置合わせ後には、
・マークが水平位置にくる。

◇注意
・以上の光学系の取外しや調整は、
・当社の保証を無効にします。

■参考画像
シュミカセは構造が簡単な割には光学系の調整は手がかかるためか、シュミカセの分解調整事例はネットに数多く公開されています。画像検索すると色々見つかります。

上の要点の②の記述もテキストではすぐに理解しづらいですが、下記の副鏡とアルミ台座の参考画像を見ていたのでスラスラと理解できました。


怖いもの知らずのC8調整」より

(参考にした上記ブログは類を見ないほど分解調整とその光学的成果の対比分析に徹していると感じました。特に「10章主鏡、副鏡と補正板のマッチング」あたりは圧巻で全体を通して熟読する価値があります)

■保証無効の注記
このQ&A、セレストロン社のドキュメントには珍しく外部仕様以外の内部構造が記載されており興味深く読みました。如何にも分解してみて下さいと言わんばかりのドキュメントなんですが、最後の保証無効の注意には気勢をそがれます。

■副鏡アライメントの工程手順
それでも主鏡->フォーカサ->(補正板+副鏡)->AL台座->副鏡と繋がる位置(角度)合わせの手順は理解することができました。

シュミカセ組立て手順(推察)
(1)主鏡の乱視の対称軸を単体試験で調べておき、これを鏡筒の水平方向に揃える。(恐らく乱視の弱まる向きを3時方向)

(2)主鏡歪みの要因となるフォーカスノブの取り付けは、乱視の強まる9時方向とし主鏡を鏡筒に固定します。

(3)副鏡や補正板の乱視対称軸を予め調べておき、(恐らくは)乱視のより強まる向きに位置合わせマークを付けておきます。

(4)位置合わせマークを揃えて(副鏡+補正板)ユニットを組み立てておきます。

(5)鏡筒の3時方向に合わせマークを合わせて(副鏡+補正板)ユニットを鏡筒に組み込みます。これで乱視の強弱を打消し合います。

(6)光学テストで主鏡と副鏡の軸合わせを行い副鏡ユニットの最終の位置決めをします。位置決め終了後、副鏡ユニットに文字列Fastarが水平正立する向きで鏡筒シールを貼付します。

あくまで推察ですが上記の通りなら、フォーカサが主鏡の9時方向で、(副鏡+補正板)の合わせマークが3時方向となるという一般則が光学的な意味をなしますね。

これでシュミカセにより馴染んだ気になってきました。ついに副鏡角度を工場出荷時点に戻してみようという気分になってきました。

原文引用
» Support Center » Knowledgebase » How do I align my SCT’s corrector plate and secondary mirror?

How do I align my SCT’s corrector plate and secondary mirror?

Answer
Alignment of your secondary relative to the corrector plate and to the primary is important to the proper optical performance of your scope. There are two alignments: corrector plate-secondary mirror assembly to primary mirror and corrector plate to secondary mirror. These alignments should be understood before attempting to take apart the optics.

Note: these remarks apply to most scopes made in 2009 and earlier. EdgeHDs and some newer optical tube assemblies (OTAs) may have marks with orientations varying from OTA to OTA.)

Corrector plate-secondary mirror assembly to primary mirror
Remove the retaining ring. With the tube horizontal, most recent OTAs will have a mark or etching on the edge of the corrector plate at the 3 o’clock position (diagonally across the length of the tube from the focus knob).

For scopes like the NexStar SE, the focuser will be at the bottom 6 o’clock position and the mark should be at the top.

The general rule is the alignment mark will be opposite the focuser. Since the focuser is attached to the mirror, this mark orients the corrector plate-secondary assembly relative to the primary mirror.

Corrector plate to secondary mirror
With the secondary mirror and cell removed and apart, the back of the aluminum mirror support plate should have a line on it extending halfway across the plate (radially outwards from the plate’s center). This line should be aligned with the mark on the corrector plate and on the same side of the secondary’s center as the corrector plate mark. If the line isn’t in this position, rotate the secondary housing until it is properly aligned.

In many cases, when everything is properly oriented, the serial number (if present) will be in a horizontal position. CPCs will have the triangle of collimation screws pointing straight upwards (one screw will be at the 12 o’clock apex position).

Important: If there are no marks found when removing the retaining ring, secondary cell, and secondary mirror and its support plate, mark everything carefully before removing it so the orientation of corrector-secondary-primary can be successfully reconstructed upon reassembly.

Note: Removal and adjustment of the optics in this manner may void your Celestron warranty.

Updated 12/21/13
Article Details
Article ID: 1655
Created On: May 19 2007 09:42 AM

(つづく)

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