シュミカセ光軸調整; ダンカン・マスク(1)

このところシュミカセの光軸調整のツールを幾つか試しています。

まったく違う音楽の話ですがオーボエの「リード病」って言葉ご存知ですか?オーボエ奏者の一生では、肝心のオーボエの演奏時間よりリード削りの時間の方が遥かに長いという意地悪な揶揄です。

シュミカセでは光軸調整がその「リード病」なのかなと常々苦笑しています。

■ダンカン・マスク
この聞きなれない名前のマスクは2009年にイギリスのアマチュア天文家Duncan Evendenさんが提案したシュミカセ用の光軸調整、焦点調整 兼用のマスクだそうです。海外ネットでは比較的評判が良いようです。

海外ネットの紹介記事※によるとマスクの形状は図に示すような簡単なものです。(ただし直径方向のラインが(1)副鏡ホルダーの接線とするタイプ と(2)副鏡ホルダーの中心を貫くタイプ の2種類が存在しています。オリジナルはどちらかネットでは確認出来ませんでした。このマスクのポイントは「3本の光軸調整ボルトそれぞれに対向し配置した3つの窓を持つこと」のようなので、(1)(2)の効用に大きな差は無いと思います。)



http://www.astrovox.gr/forum/download.php?id=17658&sid

マスクの使い方もその紹介記事に次のように解りやすく示されています。




同じマスクで光軸調整と焦点調整ができるというのが特長です。3本の回折像がY字を作ればCollimate完了ということのようです。

■このマスクは試す価値があるのか?
その前に、、、
星像を用いた一般的な目視による光軸調整の手順には次の2ステップがあります。

(1)粗調整; デフォーカス像の同心化
(2)微調整; 回折リングの対称化

私の場合、目視で(1)を終えても、悪シーイングのため回折リングが上手く見えず(2)で頓挫してしまうことが大変多いのです。その場合粗調整止まりで撮影となりますが、シュミカセ最大のクリティカル・ポイントである光軸調整が不完全では良像撮影など望むべくもないのです。このため(2)を代替えできる方法があればなぁとよく思います。

マスク法は(2)と同じく回折効果を利用したものなので(2)微調整までカバーができるでしょうか?あるいは(1)粗調整をさらに良くできるレベルでしょうか?それとも粗調整レベル止まりでしょうか?

ネットでの情報量から見ると、海外では推計で数百件のダンカン・マスクの記事の投稿があります。良い評価の記事がある一方で、効果に疑問を投げかける投稿も結構見かけます。粗調整レベルと断定するものまでありました。一方国内では、数年前にわずか数件の投稿があるのみであまり広がる様子がありません。

また、より高精度なバーティノフ・マスクに取って代わられた豚鼻の愛称のハルトマン・マスクと似て、マスクパターンが単純なのも精度面で気になります。

ここまでの結論は、"駄目元"でマスクを試作して実際に試してみることにしました。



(つづく)


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